システムエンジニアとしてある程度キャリアを積み重ねると、一つ先のステップについて考える人が多いかもしれない。キャリア向上を目指すなら、プロジェクトマネージャーの道も考えられるが、国際化という世界情勢を考慮した場合には海外に活路を見出すのも一つの方法である。
ただし、日本と外国では習慣や言葉が異なるように、システム開発の分野でもスタイルが異なり、日本で培ってきた実力が必ずしも通用しないケースもあり得る。しかし、海外には日本では考えられないようなスケールの大きい仕事に携わるチャンスがあることも事実である。
システムエンジニアとして働くことの面白さは、時代のまさに最先端において、世界という相手に対して仕事を行えるということだ。世界にも通じるシステム開発分野のエンジニアとして活躍するためには、いかに海外から正確な情報を捉えられるかが重要な鍵になる。そうした情報を得る手がかりになるのが、国境を軽々と越えて情報交換を可能にする通信インフラ、インターネットだ。エンジニアの世界でも、情報通信の最新技術を得るために各国のSEがインターネットを活用して意見を交わしながら技術開発のヒントにしている。
インターネットを介して世界中のSEと意見交換や情報収集を行うには、語学力も磨く必要がある。とりわけ情報技術の分野で標準語とされるのが英語であり、しかもこの分野における英語力は水準も高くなる傾向がある。そのため、学習のために十分な時間と余裕を持つようにしながら、場合によってはビジネス英語を習得できるコースに通うなど、計画的に準備を進めておくと良いだろう。